滋賀の製鐵遺跡


滋賀県ではかなり昔に製鐵が行われていました。
遺跡も多く、史跡に指定されているものもあります。
史跡野路小野山製鐵遺跡は国道一号線京滋バイパスのルート上にあり、
平地にあえて高架橋を造り、保存されています。
また、木瓜原遺跡に関しては、立命館大学びわこ・くさつキャンパスの
グラウンドの地下に製鐵炉保存施設が造られています。

湖北から琵琶湖の西岸を時計反対周りに紹介すると、
マキノ・西浅井製鐵遺跡群
今津製鐵遺跡群
比良山麓製鐵遺跡群
和邇製鐵遺跡群
南郷・田上山製鐵遺跡群
瀬田丘陵製鐵遺跡群
と、大まかにこのような遺跡が現在知られています。

どの遺跡も鉄鉱石(磁鉄鉱)を使用したとみられています。
ただ、遺跡調査の際に磁石で探されていると聞きましたが、
磁石に反応しない、または反応の微弱な鉄原料は見逃している
可能性もあるかもしれません。また、湖東地域には砂鉄も認められ
ますが、遺跡でその使用が確認されたものはありません。
今後、湖東平野での調査が進めば、新しい発見があるかもしれません。

ちなみに鍛冶大たたらにおいて、マキノ町付近の鉄鉱石にて操業したことがありますが、
遺跡から発見された物とよく似たノロが出ました。また、ある製鐵遺跡付近の土を
炉に使ってみましたが、なかなかノロの出来もよく、性能の良い土でした。




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