鉄の歴史村

2003 近代たたら

〜〜〜 ヒ割り結果 〜〜〜

ヒを割る会社に運び込んだ際の重量は190kg。
(ノロ:壁土共)
割った後のヒ部分が158kg。ノロ交じりの粉が5kg。
正味鉄量163kgでした。
データ:(財)鉄の歴史村公式発表

残り(190−163=27kg)の部分はノロや壁土ですね。

かなりの壁土、ノロがヒに噛み込んでいたようです。
けら出しの際、冷えていて出し難かったせいもありますが、
その後工程のクリーニングの段階で取り去るべきですね。


 
このヒを右のように割りました。


破面です。空洞部分が目立ちます。


破断面拡大。炭が噛んでいる部分が上部にもありますね。
ヒの厚みも外観よりも薄めです。 底銑も見当たりません。初期炉底温度不足でしょうね。
操業終盤、かなり炎が高かったにもかかわらず、上部に炭が噛んでいるのは、温度不足の証拠。
やはり送風の加減を考え直さないといけないのではないでしょうか。


  
各所に送られたサンプル。「玉鋼」等級部分は無いようです。


上記右側サンプル拡大。


これは2001年の操業のヒです。詰まっていて、力強さがあります。
これと比べると、今回の操業は調子が良くなかったことがわかりますね。



これより下は鍛冶大たたらがお借りしたサンプルです。
ヒの下部で、壁の一部が食い込んで残っています。
品質は「大割下」でしょうか。
カーボンは全体的に0.9〜1.1%。一部生鉄部分もありました。
ヒ押しとしては低めのカーボン量ですね。